明石堂(小千谷市)概要: 明石堂の創建は小千谷縮みを創始した堀次郎将俊(播州明石出身、赤石藩浪人、当地に辿り付き独自の織物技術を確立し村人に伝承したと伝えられています)が死去した延宝7年(1679)に小祠を建立したのが始まりとされます。その後、江戸時代後期の弘化年間(1844〜1847年)、織物関係者によって再建計画がたてられ嘉永元年(1848)に現在の御堂が竣工しました。
御堂は総欅造り、入母屋、銅板葺き、2間2尺四面、高さ三丈八尺の建物で一間の向拝に唐破風、建物全体には吉谷出身の名工、柳田庄左衛門の作である精巧な彫刻(向拝の懸魚には鳳凰、破風には中国故事、欄間には龍、木鼻には獅子、象、基壇には波、)が施され、内部には小千谷縮布の制作工程が描かれた額装と、柳田庄左衛門の作の彫刻が極彩色で彩られています。
境内には御堂に隣接して堀次郎将俊の墓が安置されています。明石堂は江戸時代後期の御堂建築の遺構として貴重なことから平成18年(2006)に小千谷市指定文化財に指定されています。毎年9月12日に扉が開かれ内部が見られるそうです。
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